本当に怖いのは【コロナ】ではなく【人間】

初めまして。ここ最近のコロナ時代に思うことがあり一筆書かせていただきました。ただの高校生です。若さ故に考えが甘いと言われるかもしれません。でも誰かに届いたらいいなって思っています。読んでいただけると幸いです。

 

自粛警察や県外ナンバー狩りなど、新型コロナウイルスで様々な言葉を耳にする機会が増え、生き辛い世の中になっていることと思います。

さて、今回ですが、コロナよりも怖いものは人間。ということを頭に置いて話を進めていこうと思います。

 

皆さんもこの流れを見ているとわかると思いますが、最近コロナによる誹謗中傷が増えてきています。岩手の方などはネットニュースにもなっていますよね。中にはコロナに感染し、誹謗中傷に耐えきれず自殺をした方もいます。治っても救われず、命を落とす。

おかしくないですか?

医療現場の方々は今日も必死に人の命を救うべく奮闘しています。その医療現場の方々の努力が人間の悪意で消えてしまう…

そんなことあってはならないと思いませんか?

 

人間の怖さ、それは同調圧力にあります。

同調圧力とは、少数意見に対してネガティブ・キャンペーンを行い、少数意見者が変わり者であると印象操作したり、暗黙のうちに多数意見に合わせるように誘導する操作のことを言います。これは少数意見者の社会的排除にもなります。人間は社会的な動物なので、この同調圧力を受けたことにより行き場を無くしてしまうことがあるのです。それが今回のコロナ騒動における誹謗中傷で、に繋がっていると私は考えています。

 

私は現在地方住みの高校二年生で、映像や文字等様々な面で活動している身です。コロナの影響で撮影も出来なくなり、ミーティングなども全てリモートで行われるようになりました。対面イベントも中止、ネットを中心としていく中で目立つのが【人間の悪意】です。

 

この自粛期間中、はっきり言うとコロナウイルスでの死者よりも自殺での死者の方が一日の死者数を遥かに上回っています。その中にはコロナの感染で誹謗中傷を沢山受け、精神を疲弊して命を絶った人も居ます。

確かにコロナウイルスは感染力が強く、現在第二波が始まりつつあり、感染者が再び増加しています。でも、感染した人が悪いんじゃないんです。

 

【悪いのはコロナウイルスであり、感染した人は悪じゃないんです】

 

確かにその人は会食に参加したかもしれない。クラスターが発生した場所に居たかもしれない。舞台の観客や、出演者かもしれない。でもその人を叩くのは違うと思うんです。悪いのはコロナウイルスで、かかった人間は悪くは無い。ウイルスは目に見えません。こまめな手洗いや手指消毒、マスクの着用。対策は充分でも【万が一】は存在します。99%でも1%のリスクがありますし、世の中に100%完璧なものなんて存在しない。

 

でも人間には【悪意】があります。

政治批判、自粛警察、県外ナンバー狩り、特に県外ナンバー狩りは器物破損に至り、犯人が分かれば警察に相談することも出来ます。コロナで生まれた自粛警察も、県外ナンバー狩りも、れっきとした誹謗中傷です。ライブハウスへの張り紙がいい例ですよね。ライブハウスを運営している人にも生活があります。それはこの前騒がれた舞台クラスターの演者さん達も同じく、彼等には生活がある。確かにまだ早いかもしれない。でも落ち着いた今だからこそ生活をする為に何かしないといけない。そういうことなんですよ。

 

皆さんも、もしコロナの影響で生活ができないくらい苦しい状況に陥ったらそうするんじゃないですか?何処もコロナで生活が苦しくなったかもしれないですが、まだ生活を回せている。

でもそれが無かったら?考えてみてください。自分は良いけど人は良くないって言ってるのと同じじゃないですか?それに、県外ナンバー狩りをした所でいい事は生まれません。もしかしたら仕事で仕方なくかもしれない。コロナがまだ酷い時期の4月、人事異動などで県外に行かなきゃならなかった人も居たはず。沢山の人を傷つけて、楽しいんですか?確かに現在はGoToもあるかもしれません。でも、GoToキャンペーンに関わる旅行会社や旅館、ホテル経営の人たちも生活がかかっている。わたしも観光地が近くにあるので人を、県外ナンバーの車をいっぱい見ます。でもそれに石を投げるのは違うと思いませんか?

母がすれ違う車の県外ナンバーの多さを見て

「石を投げつけたくなる気持ちもわかるわ」と零した時、ふと思いました。

 

【人の悪意はいとも容易く生まれる】

 

母ははっきり言って情報に疎く、自分で情報を収集するタイプじゃないです。テレビのニュース以外では本当にちょこちょことしか情報を集めておらず、数字を出しても知らんぷり。そんな人です。なのに感染者数が出ただけで直ぐに物を批判して、政治を批判して、挙句の果てには中国への誹謗中傷を始める始末。

私と父は県の検査数と感染者数を見て陽性率などを考えたり、県の感染対策の話をしたり、と積極的なのに対してただ単にGoToを批判したり、感染者の数を見て愚痴を零したりくらいです。

県の検査数は増え続けており、それに伴って感染者が増えている、というのに対しても耳を傾けてくれませんし、県内でコロナが出る度にコロナにかかった人を悪く言います。それを見るのが耐えられず私は今この記事を書いています。きっとこれから検査数や感染者数がまた増える。でもコロナウイルスを終息に向かわせるためには、人間の悪意はもう結構。悪意は人を殺します。

 

じゃあ何が必要なのか?

【助け合い、支え合う力】です

コロナウイルスにかかった人に、罵声を浴びせるのでは無く、思いやりの言葉を、その人の助けに、支えになるような言葉をかけてあげてください。

これはきっと難しいことだと思います。簡単に根付いた同調圧力に逆らうのってきっと厳しい。もしかしたら自分が的にされるかもしれない。でも、誰かが動くことで変わると思うんです。誰かが何か行動することによって、きっと救われること、あると思うんです。

支え合ったからこそ乗り越えられるものがある。もしかしたら、人間がそうやって協力的になることで生まれる何かがあるかもしれません。

 

コロナの終息、誰かの思いやりに賭けてみませんか?そうしたら、きっと人間の怖さが無くなって、新しい社会が生まれるかもしれません。そして終息した先にある未来も違うかもしれません。人間は鏡のようなもので、悪いことをしたら悪いことが返り、いい事をしたらその分いいことが返ってくるってよく言いますよね。長くなりました。稚拙な文章をつらつら述べるばかりになってしまいすみません。多くの人にこの話を聞いて貰えたらいいなと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。